2010年12月27日

インフルエンザの流行が本格化、どう考えるべきか。

インフルエンザの流行が本格化してきました。(2010年12月末の情報です)


今週は2010年の最後の週ですね。

今日、27日から休みの職場も多いと思いますし、先週後半から残務整理に明け暮れているところもあるでしょう。

いずれにせよ、急激に寒くなったなかでのお仕事に家庭サービスにお疲れ様でございます。


今年は一年を通じて気候の変動が激しい年でしたね。

今月も18度前後と11月上旬のような暖かさと10度以下という1月下旬のような寒さとの間で大きく気候が揺れて、対象を崩している人が多いと思います。

かく言う私も頭痛と鼻水を抱えながらの通勤で、ウイルスをばらまきながら申し訳ないと思いつつ、満員電車に揺られています。


この危険な状況の中、インフルエンザの定点観測結果から、流行が本格化してきたことがわかりました。


インフルエンザ流行入り 新型→妊婦・子供 季節性→高齢者

産経新聞 12月27日(月)7時57分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101227-00000107-san-soci

 ■「すべての年齢層で注意を」

 今季のインフルエンザが流行入りを迎えた。昨シーズンの流行は新型一色だったが、今季は季節性と新型が混在した形で流行しそうだ。新型では妊婦や子供の重症化に注意が必要だったが、季節性インフルでは高齢者にハイリスクとなる。厚労省も「今年は、すべての年齢層で注意が必要」と呼びかけている。

 ▼集団感染に警鐘

 国立感染症研究所によると、現在、最も流行しているのが季節性インフルの「A香港型」というタイプ。これまで検出された63%がこのウイルスだ。

 北里大医学部の和田耕治講師は「A香港型は高齢者で重症化することが多く、高齢者施設などは集団感染に注意が必要」と話す。11月にも秋田県の病院で50人以上が集団感染し8人が死亡する事案が発生している。このまま「A香港型」が流行すれば、平成18年以来4年ぶりの本格的な流行となり、厚労省は「大きな流行になる可能性もある」と注意を呼びかける。

 参考リンク

 ⇒インフルエンザの知識とインフルエンザへの対処


 ▼従来にない特徴

 一方、昨シーズン流行した新型インフルにも依然、注意は必要だ。毒性こそ低かったが、子供が感染後に肺炎や脳症を発症し、救急搬送されるケースが多発。海外では妊婦の死亡例が相次ぐなど、従来の季節性にはみられない特徴を持っていた。

 現在検出されている34%が新型で、国立感染症研究所感染症情報センターの安井良則主任研究官は「診察では『A香港型』か新型かまでは識別できない。家に帰ってから、容体が急変するようなことがあったらすぐに医療機関に連れていくことが大切」と話す。

参考リンク

 ⇒新型インフルエンザの知識と対策



つまり、同じインフルエンザの感染と言っても、タイプが異なるものが二種類流行っているので、それぞれに対応して、別の病気と考えて対処する必要があると言うことです。

A香港型に関して言えば、去年を除いてほぼ毎年のように流行するウイルスなので、多くの人がある程度機能する免疫を持っているものです。

でも、高齢者が危険なのは、免疫機能が落ちていることと、身体の予備能(HP値と思ってください)がもともと少ないことが理由です。

A香港型に感染した予備能の少ない人が命を落とす、これは毎年のことなので、毎年気配りが必要です。

(むしろ新型ばっかりだった昨年など、高齢者にとってはよい年だったかもしれません。)


新型と妊婦の関係については、日本はあまり当てはまらないんですが、これはタミフルやリレンザの普及率がものすごく高いことと関係すると思います。

日本人はすぐに病院に行ってそれらの薬の処方を希望していましたからね。


タミフルの使い過ぎで、耐性ウイルスが日本から出るんじゃないかと諸外国から危惧されていましたが、タミフル耐性ウイルスが出現したのは北部ヨーロッパからでした。

なかなか理屈通りには進まないからこそ伝染病は広がるのかも知れませんが、奇妙なことでした。

でも、やはり耐性ウイルスの出現は恐れるべきことですが・・・


 ▼新薬も登場

 対策として最も有効なのがワクチンだ。昨年は接種時期にワクチン供給が間に合わず混乱したが、今年は約5800万人分が用意されており、厚労省も「十分な量が確保できた」としている。今季のワクチンには、季節性と新型の両タイプが入っており、1回の接種で両方が予防できる。

 明るい話題は、新たな治療薬の登場だ。これまで「タミフル」と「リレンザ」という2種類しかなかったが、今年に入って塩野義製薬の「ラピアクタ」と第一三共の「イナビル」が承認され、使えるようになった。

 「タミフル」や「リレンザ」は1日2回、5日間服用する必要があったが、今年登場した2つの薬は1回の投薬で効果が得られる。特に「ラピアクタ」は点滴で投与するタイプで、薬が飲み込めない高齢者などにも使える。

 厚労省感染症情報管理室の中嶋建介室長は「ワクチンを早めに接種して、手洗いやうがい、マスクなど基本的な感染症対策を行ってほしい」と呼びかけている。


明るい話題ではありますね。

なんだか抗生剤と耐性細菌のいたちごっこにも似ています。

抗インフルエンザ薬の作用点はどれもけっこう似ていますから、攻勢剤でMRSAやVREのような多剤耐性の強烈なウイルスも出現しないとは限りません。

最強最悪のアシネトバクターの様なものはそう簡単に出てこない・・・と思いたいです。


ともかく、最終的には日ごろから身体を鍛えて摂生に努めて、免疫力と予備能とを高めておくことが重要です。



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